笑顔を絶やさず
本日は「道は開ける」第三部第六章より以下の言葉をご紹介します
忙しい状態に身を置くという単純なことで、なぜ不安をぬぐい去ることができるのだろうか?そのわけは、ある法則-心理学が明らかにした最も基本的な法則のためである。その法則とは、どんなに優秀な頭脳の持主であっても、人間は一度に《一つのこと》しか思考できないというものだ。
あなたには信じられないかもしれない。
では、実験してみようではないか。
まず、椅子の背に上体をあずけるようにして目をつぶる。
そして「自由の女神」と明日の朝のあなたの行動予定とを同時に思い浮かべてほしい。(どうか実際に試していただきたい)
おわかりだろう、一つ一つを《交互に》考えることはできても、二つを同時に考えることはできないはずだ。
これと同じことが、感情についても当てはまる。一方で、浮き浮きした気分で何かに夢中になっていながら、もう一方では、悩みのために意気消沈するという二つの状態にまったく同時に身を置くことはできない。一つの感情は別の感情を追い払ってしまう。
そして、この単純な発見によって軍の精神分析医たちは、大戦中にいろいろと奇跡をおこなってきた。
将兵たちが戦場で衝撃的な体験を重ね、「神経症」と呼ばれる状態でもどってくると、軍医たちは処方箋に「多忙にしておくこと」と書き込むのだった。
これら神経に変調をきたした人たちの起きている時間には、活動が詰め込まれた。
普通は、魚釣り、狩猟、球技、ゴルフ、写真撮影、園芸、ダンスなどの戸外活動である。彼らには恐ろしい体験を思い出す時間が与えられなかった。
気持ちが落ち込んでいる時は普通、横になったり休むのがいいと考えがちですが、
意外にも忙しくしている方が気分が良くなるということです。
予定を入れて憂鬱になる暇を与えず、
また体を動かすことにより血流を良くし、調子を整える。
これが健康の秘訣なのかもしれません。
「一方で、浮き浮きした気分で何かに夢中になっていながら、もう一方では、悩みのために意気消沈するという二つの状態にまったく同時に身を置くことはできない。一つの感情は別の感情を追い払ってしまう。」
笑顔でいながら落ち込むことはできないですので、
気持ちがふさぎ込んでいたとしても笑顔になることで気持ちの方がついてくるものです。
動物の中でも人間だけが笑顔になれます。
どうせ生きるなら笑顔で
毎日を生き生きと楽しく生きましょう!